BSアンテナの寿命、取り換え時について

BSデジタル放送でドラマを見ていたら、CSデジタル放送で趣味の囲碁チャンネルを楽しんでいたら、急に画面が乱れた映らなくなってしまった。こんな時多くの方はテレビ本体やアンテナに故障が起きたのではと考えられるのではないでしょうか? テレビやアンテナ故障のケースもありますが、BSを長年ご視聴の場合はBSアンテナの劣化、取り換え時期がきていることも考えられます。BSアンテナの寿命や取り換え時期についてみていきましょう。

BSの映りが悪い場合

映像の不良は様々な原因で発生します。映像が乱れる、映らないと言った場合も、まずはテレビ本体の設定確認から始めましょう。

  • テレビの設定自体が「BSデジタル放送」を視聴できるようになっているか?
  • B-CASカードが正しく挿入されているか?
・テレビ本体に故障がないか?(BS以外のチャンネルの視聴ができるか確認する)
  • コンセントがしっかりと接続できているかどうか
  • アンテナ線(同軸ケーブル)がしっかりと刺さっているか
    異常が見当たらない場合はBSアンテナの不具合を考える必要が出てきます。

BSアンテナの故障原因とは

一般的にBSアンテナの寿命は設置後10年程度と言われています。BSアンテナは電波を受信しやすい屋根、屋外へ設置されるため、環境による影響を直接受けることになります。潮風にさらされる海の近く、豪雪地帯、日当たりのいい場所、強風を受ける場所など、設置場所によってその寿命も大きく変わってきます。設置後10年の寿命は目安にすぎません。BSアンテナを長く使うためには定期的なメンテナンスが必要です。

アンテナの不都合によりBS放送が見えなくなった、画像が乱れるようになったという場合、以下のような原因が考えられます。

◎BSアンテナコンバーター(同軸ケーブルを繋ぐ部分)の故障

劣化によりプラスチックの部分から雨水などが徐々に入り込んで突然ショートすることがあります。雨水が入り込んだことでコンバーターと同軸ケーブルの接続部分、シールの状態に問題が出ていないかを確認して下さい。

◎同軸ケーブルの破損

分配器やアンテナ、機材に接続している同軸ケーブル心線は劣化によって折れるなど破損する恐れがあります。、同軸ケーブルの被覆が破れているなど不良箇所がないかを確認する必要があります。

◎アンテナのズレ

強風や雨、雪などによってもアンテナの位置がズレ、電波を上手くキャッチできなくなっていることがあります。BS放送はアンテナの少しのズレが画像の良し悪しに大きく影響します。

BSアンテナの取り換えに際して

BSアンテナの方向がずれて受信レベルが低下したことによって映像が見えなくなっている場合はアンテナの向きを再調整する必要がありますが、アンテナ本体の交換は必要ありません。コンバーターの不具合、ケーブル破損の場合は、アンテナの取り換えをおすすめします。今後BSアンテナの取り換えをご検討される場合は、現在見ることができるBS・110度CS放送(右旋円偏波信号)に加え、将来放送予定のBS・110度CS放送(左旋円偏波信号)、新4K8K衛星放送も1台で同時に受信できるBSアンテナの設置がお薦めです。また、強風、降雪など環境からの影響を最小限に抑え、電波を確実にキャッチするためには
・アンテナのサイズを一回り大きくする
(アンテナのサイズが大きくなることで、電波をキャッチしやすくなります)

軒下や風の通り道ではないない場所

(屋根や樹木に電波を遮られることなく、雨風の影響を最小限にできる設置場所を選びましょう)
アンテナカバーや離雪スプレーを利用するという方もありますが、そうした利用が電波の受信レベルの低下を招いているケースがあります。利用の前にアンテナ工事の専門家にご相談いただくことで、BS放送をより高画質でお楽しみ頂けるでしょう。